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リレー小説その11

第10話はコチラ

「お~い!奉太郎~!」

里志が手を振って駆け寄ってきた。見ると、その手に本が握られているではないか。これは・・・まさか里志もソッチ系の人間だったのか。里志よ、もう少し恥じらいを見せてもいいのではないか。

「奉太郎、何をワケわからないこと言ってるの?それより見てよ、開場3時間前から炎天下の中を並び、ようやく手に入れたこの本。『風雲急小谷城』だよ。」

ん、見た目は普通の本だな。もしかして、戦国時代の武将たちがアーッ!的な展開を描いた戦国ガチホモストーリーだろうか。里志が伊原の求愛行動に応えないのは、そういった生物学的嗜好に因るものなのかもしれない。

「この本、今回のコミケでしか手には入れないと聞いていたから、楽しみにしてたんだ。僕が読み終わったら、奉太郎も貸してあげるよ。そうだ、日本史に詳しい千反田さんにも貸してあげようかな。」

「里志、さすがに千反田に貸すのは不味いだろ、なんというか、色々な意味で。」

「へ?なんで?この本、けっこう面白いんだよ。特に、織田信長と浅井長政が同盟を組んだ後に」

話の途中で、伊原が不服そうな面持ちで話しかけてきた。

「はいはい!世間話はこれまで!二人とも、ちゃんと持ち場に戻って仕事してよね。そうじゃないと・・・わかってるわよね、折木?」

しまった。俺はこんな所で伊原に弱みを握られてしまった。まぁ、助けられたのは事実だ。大人しく持ち場に戻るとしよう。里志の疑惑の目を無視し、行列の最後尾を探して歩く。

里志とちょっと話している間に、行列はさらに長くなっていた。省エネ主義の俺としては、こんな炎天下に何時間も並び続ける奴らの気がしれん。テレビなどでは、オタクは家に引きこもり、ロクに他人と話をしない人間とレッテルを貼られているが、どうだろう。皆、嬉々として日差しを浴びて列を並び、サークルを組んで趣味に没頭してる。むしろ無趣味で省エネを好む俺のほうが、よっぽど世間様のオタクイメージにピッタリではないか。

などと、つまらない自己反省を脳内で巡らせていると、列に並ぼうとしている人に声をかけられた。

「あの、すいません?係の方ですか?」

こういう時は、営業スマイルでご案内すればいいのだろうか?はい、お伺いしま~す。

「すいません、スマイル・プリキュアの同人コーナーはこちらの列ですか?」

おいおい、この男、さっき俺が買ったあの本を買うつもりか。あれは明らかに幼女向け絵本だぞ。まぁ、適当に案内すればいいか。俺はさっきの本を買った売り場の行列を指さして案内した。

「あ、あちらでしたか。ご案内ありがとうございました。さて、行きましょうか夜神さん。」

「おい、竜崎、俺のことは月と呼んでもらって構わない。さっきも言ったはずだ。」

「あ、そうでした。だって僕たちは友達ですからね。」

「あ、ずるーい!ミサミサも仲間に加えてよ~!!」

「ミサさん、どうしてあなたは月君に付いてくるんです。まぁ、捜査の邪魔にならないようにだけ気を付けてください。ところで、あなた、そう、あなたです。」

なんなんだ、コイツらは。特に竜崎とか呼ばれてる奴、さっきから甘そうなチョコばっかり食べてるぞ。

「あなた、最近起きている凶悪犯罪者の突然死についてご存知ですか?」


第12話へ続く
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