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リレー小説その7

里志の説明で、伊原の意図することが読めてきた。

「で、伊原は俺に、その整列係をやれと言いたいのか?」

冗談じゃない。省エネ主義を標榜するこの俺が、なぜ炎天下の中、何万人という人が蠢く会場で整列係などせねばならんのか。

「だーかーらー、どうせ折木は暇なんでしょ?ちーちゃんも行くって言ってるし、ふくちゃんは言わなくてもついてくるでしょ?」

なぜお前らが行くという理由で、俺まで行かねばならんのだ。知らん、俺は家で惰眠を貪らせていただく。

そう言って、俺が席を立とうとしかけたその時、それまで俺たちのやり取りを見ていた千反田が、俺の目をじっと見つめたまま立ち上がった。長い黒髪に、楚々とした立ち居振る舞い、大きく見開いた目。いかん、これは不味い。どうやらお嬢様の果てることのない知的探究心が湧き上がってきたようだ。


「折木さん!私、気になります!」


ーーー
ーー



何故か今の俺は、太陽がジリジリと照りつける、ひさしの無いアスファルトの上で、長い長い行列の一部分として順番を待っていた。

本来、整列係というのは長い長い行列を整然と並べるのが仕事である。が、しかし、俺は整列係など生まれてこのかた一度もやったことはないし、恐らく今後も二度とやることはないだろう。そう、俺は整列係の勝手がわからず、いつの間にか列の一部と化していた。

この行列は何のブースだろう。行列の先に見えるもの一体・・・何やら薄い本が山のように並べられていた。列に並ぶ人たちは、「ウルトラハッピー」とか「ピースたんギザカワユス」などと意味不明な言葉をぶつぶつ言っている。

そうこうしているうちに、あっという間に順番が先頭まで来てしまった。この本は?
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テーマ : 架空リレー小説 - ジャンル : 小説・文学

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