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2016年~宗教と帝国主義~

あきましておめでとうございます。今年も細々とブログを更新します。

さて、2016年はどのような世界になるのか。すでに2015年から言われていることですが、2016年の世界を読み解くキーワードは「宗教」と「帝国主義」でしょう。

まず、宗教について。日本人にとって、宗教というのはちょっと近寄りがたいというか、色眼鏡で見てしまう言葉かもしれません。いわゆるカルト的な思想を指して宗教を語ることがありますが、世界的に宗教というのは日常に寄り添ったものであり、宗教無しに自身のアイデンティティは語ることができないほど重要な要素です。また、キリスト教とイスラム教の歴史は世界抗争史そのものであり、宗派の違いや教義の歴史を知らなければ、ISの自爆テロが起こる理由を知ることはできません(※さすがにキリスト教・イスラム教の宗派と歴史について語るには行数が足りないので割愛します)。

次に、今年はますます「帝国主義」の色合いが強くなるでしょう。アメリカが世界警察の地位を放棄した今、各地域でアメリカに取って替わり、かつての栄光を取り戻すべく帝国主義の復活が見られます。

ヨーロッパは各国利害が対立しながらも、ドイツ・フランスを中心としたEUという共同体を器として神聖ローマ帝国を復興しようとしています。EUは次々と東欧諸国を編入し、ついにイスラム圏を浸食しようとしている。経済格差や難民問題を抱えながら、十字軍の遠征は今も続きます。

ロシアはアメリカやEUの政治的・経済的凋落をわき目にクリミア半島を編入しました。ロシアは原油価格の暴落により一時的に経済力が低下しているものの、着実に旧ソ連の復活を目指しています。ロシアの次の目標はシリアの傀儡化と宿敵トルコの支配でしょう。

親日国家として有名なトルコですが、ロシア機の追撃により両国の対立は先鋭化しています。トルコのNATO内における兵員規模は第二位。かつてオスマントルコ帝国として世界に覇を唱えた軍事力は今も健在で、ロシアも簡単に手出しはできないでしょう。宗教と石油、世界の矛盾を全て抱えた中東情勢は今後も注目していく必要があります。

もちろん2016年も中国から目を離せません。「華夷思想」のもと中国は周辺国家の支配を目論んでおり、海洋における人工島による領有化、そしてアフリカ諸国への投資による経済的支配をますます強めるでしょう。

ある意味、アメリカ大統領候補であるトランプ氏の発言とその支持勢力は、アングロサクソン主義・男性優位思想・キリスト教原理主義といったかつての保護主義的思想の復権と言えます。


今年も宗教対立と帝国主義の復活に着目していきたいと思います。

えるちゃんの告白やん

私の好きな本の一つである米澤穂信先生の古典部シリーズからワンフレーズ。

「見て下さい、折木さん。ここがわたしの場所です。水と土しかありません。人もだんだん老い疲れて来ています。わたしはここを最高に美しいとは思いません。可能性に満ちているとも思っていません。

でも。

折木さんに、紹介したかったんです。」

秀逸な表現ですね。

都会の人からすれば、人口減少著しい地方は自然に満ちた美しい田舎。地方創生という言葉も、都会から見た一面的な視点に過ぎないのかもしれません。実際にその地に住んでいる人たちからすれば、地方の創生なんて迷惑な話で、でも、やっぱり地元を失いたくない。

現状を認識しつつ、それでも、ありのままの自分を受け入れてほしい。

女子高生の遠回りな告白は、地方に住む人の心情を映し出す言霊であったのかも、というのは考えすぎかもしれない。

わたみ

昨日から一週間の連続休暇。連休一日目は、あのワタミ創業者である渡邉美樹氏の講演会に行ってきた。ワタミといえば、今やブラック企業の代名詞。そんなブラック企業のトップの講演会に参加するなんてとんでもない話だと思うかもしれないが、故あって講演会に参加することに。

講演会の主な話題は、参議院議員としての活動内容、ブラック企業批判、カンポジアでの学校教育、という三本立てで、非常にわかりやすい内容だった。

まずは、参議院議員としての活動内容。渡邉氏が政治家を志した一番のキッカケは、現状の日本財政に強い危機感を抱いたことだそうだ。プライマリーバランスの不均衡や実質GDP+2%がいかに困難なことであるのか、わかりやすく説明して頂いた。また、特定の利害関係を背景に動かざるを得ない国会議員のジレンマや、既得権維持のために全体最適の政策が採れない矛盾についても改めて認識することができた。

次に、最も聞きたかったワタミのブラック企業批判について、自身の口から説明頂いた。マスコミが入れないクローズの講演会であったこともあり、自殺された女性従業員への謝罪や創業者として組織管理が不十分であった点について反省の言葉を述べられていた。経営者というのは100%結果責任であり、自分はその罪を永久に背負っていくのだとお話された。

もし渡邉氏が超極悪な銭守奴で、コンプライアンスを一切無視して従業員の苦しみをあざ笑うような経営者であれば、ここまでの企業グループを作ることは不可能であったし、誰も支持することは無かったであろう。たしかに、渡邉氏個人は人間的魅力があり、ある程度のリーダーとして優れていると思う。組織の拡大や時流を読むセンスも長けている。ただ、残念ながら事業承継という点においては失敗してしまった。事業拡大期がピークを迎え経営権を後任に渡す時期と、労働問題が噴出した時期は重なっている。本来であればもっと時間をかけて組織のガバナンスを見直し、後任の経営陣から末端社員に至るまで経営理念やコンプライアンスについて共有するべきであった。しかし、十分な時間を取らずに政治への道へ走り去ってしまった。ワタミは「東証一部上場の個人商店」から脱皮できず、ついに上場来初の営業赤字となった。

ワタミグループは渡邉美樹という優れた経営者の実力で成り立っていた。創業者であれば、お客さんが何時から並び始めて、調理担当はどのように仕込みをして・・・という具合に細かい現場の動きを熟知している。創業時の苦労もわかっているし、経営者として従業員や顧客への重責を常に一身に背負って生きてきただろう。それは明文化されたマニュアルではなく、肌感覚として骨身に染み渡っているため、他人に伝えるのは非常に難しい。しかし、大組織においてはそれを経営陣が頭と体で理解し、アルバイト社員にまで伝えなければうまく機能しない。

渡邉氏の掲げる理念は素晴らしいものであり、カンボジアでの教育支援についても共感する人が多いと思う。ただ、夢を追うためにひたすら頑張ることが間違った形で組織に伝わり、結果としてブラック企業と批判されるような事件を生んだことは非常に残念である。どうか、ワタミグループが健全な企業に生まれ変わることを祈りたい。

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